「PHYCHO-PASS3FIRST INSPECTOR」を見て
「PHYCHO-PASS3FIRST INSPECTOR」(2020)
慎導灼:梶裕貴
炯・ミカエル・イグナトフ:中村悠一
この作品はコロナウイルスが流行って劇場での上映がなくなってしまったからがっかりしていたけれど、最近AmazonPrimeで視聴できることを知って本当にうれしかった。
今作はPHYCHO-PASSのアニメシリーズ完結作品なので、このアニメを見たことがない人は最初にPHYCHO-PASS、PHYCHO-PASS2、PHYCHO-PASS3を見てからにした方が物語の世界観や人物関係が理解できていいと思う。できるなら劇場版PHYCHO-PASSも見てあった方が作中の主要人物である常守朱と狡噛慎也の関係を踏まえて見られるから好ましい。もしそんな時間は取れないというのならせめてPHYCHO-PASS3だけでも見ておくといいだろう。というのはシリーズ1、2の主人公は先ほど紹介した常守朱、狡噛慎也を中心とした捜査チームで、3からはキャラクターが大きく入れ替わり慎導灼、炯・ミカエル・イグナトフを中心とした捜査チームになるからだ。また1、2と3の間には何年かの時間差があって世界観も変わっている。映画は3の延長として描かれるので、3だけでも見ておくとだいぶ見やすい。
この長編シリーズのあらすじを書くとだいぶ長くなってしまうので世界観だけ伝えておくと、このアニメは近未来SF刑事ドラマだ。シュビラシステム(近未来の新たなネットワークみたいなもの)によって人間の精神が数値化されるようになった近未来で、個人の魂はその測定値「PHYCHO-PASS」によって判断されるようになった。罪を犯していなくても適正値から逸脱した人間は「潜在犯」(犯罪者予備軍みたいなもの、犯罪者がヤクザなら潜在犯はチンピラとか)と呼ばれ、施設に隔離されるか、「執行官」(警察の助手みたいなもの、もっと悪く言えば猟犬)として「監視官」(今でいう警察)と共に働く。
3の慎導灼と炯・ミカエル・イグナトフは監視官二人でバディを組みそれ以外の執行官の仲間と働いている。そんなある日公安局ビル(監視官、執行官が働いている場所)が襲撃され、二人は犯人を捕まえるべく奔走する。
大好きなアニメなのでぜひ見てほしい。
1999年生まれ。大学生。
日本文学を専攻しています。
ここではおもに映画やアニメの感想を挙げていくつもりです。
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